日本経済が停滞していることは、隠しようのない事実である。それは、名目GDPと平均所得が平成年間にかけてほぼ横這い、ということに表れている。名目GDPは、額面の物価であり、我々の実感によくマッチしている。小泉政権後半から安倍政権前半にかけて、いざなき景気を越える長期間の景気拡大が続いた。しかし、この間の名目GDPも平均給与も殆ど横這いかむしろ低下した。大企業の業績は好調だったが、その恩恵は大多数の国民には及ばなかったのである。
この長引く不況によって、国民の士気は低下し、日本には停滞感と閉塞感が充満している。だが、この不況は失政が原因であり、諸外国は着実に成長を成し遂げている。つまり、グローバル経済下でもまともな政策がとられていれば、経済は拡大するのである。事実アメリカはかつて日本のGDPの約二倍であったが、日本が不況で苦しむ中でその差を広げ、現在では二倍を優に越える規模となっている。日本経済は完全に世界経済の成長基調に反してしまっているのである。ここでは、経済は停滞するものとの日本の今の常識が、世界からみて異様なものであるかをまずは強調したい。


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